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苦手と思ってから手を付けることは難しい

私が小額5年生の時、週1で学校で行われていたサッカーのスポーツ教室に通っていました。

クラブ活動とは違ってサークル活動に近い形のものでしたが、初めてサッカーをしたときは楽しかったものです。

ただ、その教室に通う子は初心者だけでなく、低学年のころからクラブチームに通う友人も入っていました。

当然ながら試合となるとその子が大活躍する場となりました。

練習でも試合でも私の脳裏に焼き付いたのは「この子には勝てない」というものです。

もし5年生からでも練習をたくさんすれば、もしかしたらその子の実力に追いついていたかもしれませんが、決してそういう気持ちにはならずに、「自分の実力は所詮こんなものだ…」という結論に達したのです。

これは当然ながらスポーツに限った話ではありません。

ゲームにしても、ものすごく上手な子には「勝てない」と思った人も過去にいるのではないでしょうか。

勉強となるとさらにその気持ちは大きくなります。

いくら取り組んでも「頭のいい子には点数で勝てない」と。

私はどちらかというと学校でのテストの点数や成績には自信があったほうですから、テストの点数で負けたとしても「次は自分が勝つ!」と思って取り組めたのですが、スポーツとなると全くの真逆の想いでした。

年を重ねるごとにその思いは強くなります。

いくらやっても勝てない…

そうなんです、苦手と思ってからそのものに取り組むことってかなりの時間とメンタルの補強が必要なんです。

ただ、塾に通いだすのって苦手な数学や英語がさらに苦手でどうしようもなくなったと感じて通う方が非常に多いです。

効率的に考えると苦手と感じてから塾に通うことは「非効率」です。

苦手なことだからこそ「通いたくない」気持ちがさらに募りますし、苦手な時間ほど苦痛に感じることはありません。

時間がたくさんあればそれをひっくり返すことは簡単にできますが、毎日塾に通うということも少ないと思います。

苦手克服は本当に時間がかかるものですし、私たち塾の先生の立場としては苦手なものを勧めていく立場ですから、最初は嫌がれる存在なんだろうなとも思います。

嫌いなピーマンやニンジンを無理やり食べさせようとする存在ですからね(笑)

いかにそれらが栄養たっぷりでおいしいよ!と笑顔で言ったところで、端からまずいと毛嫌いしているものをすぐにおいしいと思ってくれるはずがありません。

ですから、本来は勉強が嫌いになる前に塾に入ることが理想的なんです。

好きか嫌いかもわからないときに「おいしいよ」と本当においしく調理されたものを出されたら、「それだけ言うなら一度食べてみようかな」と心を開く時間も短いのですが、最初から「嫌い」と思っているものに対して食べようとはしません。

勉強も嫌いになる前に、苦手になる前に手を付けたほうが早く好きになったり取り組んだりできます。

どうも勉強というものは「面白くないもの」という位置にありがちですが、追求していけばこれほど面白いものはないとも思えるんですけどね。

ではでは!

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