中間・期末テストを廃止した中学校
興味深い記事がありました。
中学校の中間期末テストを廃止した中学校についてです。
この中学校の校長先生の取り組み方がとても面白くて
ぜひ見ていただきたいなと感じました。
この校長先生がおっしゃるには
定期テストがあるから一夜漬けという習慣が取り除けなくなり
学習意欲や学習の理解度も定着しないとのことです。
確かに定期テストに対する勉強を一気にしても
終わってしまえば頭に残っていないということは多いです。
何のためのテストなんだという問いかけに対して
この校長先生は定期テスト自体を廃止し
その代わりに単元ごとのテストを行うことで理解の定着を図り
例え理解をしなければならない時期が終わった後でも
理解が出来たと再テストで分かれば成績を「5」にするというものです。
昔は相対評価でしたが現在は絶対評価ですので
生徒全員に理解があったと見なしたら「5」をつけると。
本来はこの形が良いのだろうなと私も思います。
実際に今の中学校では80点以上の点数をテストで取ったとしても
それまでの成績結果や授業態度で「4」もつけてもらえない
という状況を何度も見てきました。
生徒それぞれの授業の理解度ではなくて
あくまで受験に向けた成績の付け方ではないだろうかと。
この校長先生も推薦入試などにおける「内申書」に対して問題点を指摘されていますが
受験に対する試験への対応にばかり目がいくことが
今の教育現場の問題点なんだろうなと思います。
英語教育も今まではセンター試験や大学受験対策につながる対応だったと思っています。
決して間違っていたとは思いませんが
少なくとも日本の英語教育で日本人が英語が好きになり
英語を話せる人が多くなったとは考えられません。
麹町中学校の取り組みがどこまで今の教育現場に影響を与えるか分かりませんが
私は大変納得がいくことが多い取り組みだったと思っています。
特に「生徒全員が5であってもよい」という言葉が素晴らしいです。
最初から5段階評価で生徒それぞれに1~5をつけなければならないのではなく
生徒全員に5をつけるだけの取り組みをしたかどうかです。
また、効率的に勉強することで勉強時間が減ってもいいのですという言葉も良かったです。
無駄に書かせたり時間だけが過ぎていく勉強時間はいりません。
賛否両論はあるとは思いますが
参考にする点は大変多かったように感じます。
どのような取り組みであっても最終的に学校という学びの場が
子どもにとって将来に羽ばたける最高の場であることを願います。