「人を育てる」ということ
最近になって「白い巨塔」にドハマりしてしまいました。
病院内で患者さんを相手にしているお医者さんが、教授になるために政治活動をするのですが、医者の本文とは何かという問いかけをするドラマです。
なぜドハマりしてみてしまうのかというと、教育者もまた同じように考えてしまう場面が多々あるからです。
元々子どもたちに熱心に勉強が教えたくて教育業界に入ったのに、学校という組織を守るためにいじめを隠蔽したりするところとか、人数を増やすために、授業数を増やすためにと営業に力を入れていくことに邁進してしまう点など、白い巨塔の世界に似ている点がとても多くあるからかもしれません。
ただ、最初はみな夢をもって仕事をしていたというスタートラインは同じではないかと思っていますし、仕事をしていく中でそれぞれが価値観の違いをもっていくのだとも思います。
組織という枠に入るとどうしても同じ思いをもって仕事に取り組まなければならないため、その枠の中に入れずにいる、外にはみ出てしまう人も当然ながら出てきます。
私もその一人です。
だからこそ一人で今は塾を開いて一人で仕事をしているわけです。
それでも私についてきてくれる元生徒さんや元アルバイト講師もいますし、そのことが私の一番の励みや心の支えとなって仕事ができています。
人を育てるということはやはり自分の信念をもって取り組まないといけないなと思いますし、そこがブレると何のために教育業界に入ったかが私自身分からなくなってしまいます。
そして、今感じている「人を育てる」ということに関しては、自分の好きなことを見つけてそれを仕事として取組み、自分の人生を最後まで楽しめることだと思っています。
最近特に思うのが、人生の半ばに自分の命を絶つ報道が後を絶えないというか、コロナ禍となってさらにその連鎖が大きくなったと危惧しています。
私たちは当然ながら誰もがいつかは死ぬわけですから、それを最後の最後まで全うすることが人生だというのが私の持論です。
ですから、私の「人を育てる」ということはまさに自分の人生を楽しんでもらいたいための教育なんです。
そのために勉強が楽しいということから始まり、生きることの喜びと有難さを感じてもらって、最後の最後まで自分の人生を生き抜いてほしい、というのが望みであり願いです。
もちろん、人生を楽しむには「本気になって取り組む」「勉強をして知識を深める」ということは欠かせません。
勉強することで知識を深めて初めて自分のしたいことを見つけられますし、自分の身を守ることにもつながります。
改めて私の仕事はとても意義のある事で、この土台を常に忘れずに取り組んでいきたいと思います。
ではでは!