子育てで一番大事なこととは?
子育てをしていくと、他のお子さんと比較したりして自分の子どもが成長しているかどうか不安になることは出てくると思います。
特に勉強面においては成績表というものに対してその不安な気持ちがさらに膨れ上がってくることはおそらく間違いないことではないかなとも思います。
成績だけでなく、普段の行いや態度においても「大人になって大丈夫なんだろうか…」とも思って、ついつい口出ししてしまうことも多いのではないでしょうか。
ただ、子育ての中で一番大事なことってなにか?と言われると私は「無事大きく育ってくれること」なのではないかと思っています。
昨今のニュースで、幼いお子さんが事故に巻き込まれたり、ふと目を離したすきに行方不明となって、そのまま帰らぬ人となってしまう痛ましい話が絶えません。
幼いお子さんだけでなく、中学生や高校生がいじめなどの理由で自殺する方も少なくありません。
そのときに私が親だったら「無事でいてくれたらそれでいい」と、きっとそのように思うでしょう。
子どもが生まれたときには、生まれたことへの感謝の気持ちがありました。
そこから、一つ一つ成長していくごとに「できる」ことにだけ褒める、ということをして、いつの間にか生まれたことへのありがたさが減っていることはありませんか?
大きくなればなるほど「できる」ことばかり目がいってしまって、今こうして無事生きていることのありがたさを見失っているかもしれません。
突然起こる事故や事件で、改めてそのことの大切さに気付いて、「もっと楽しいことをさせてあげればよかった」などの後悔をしてしまうかもしれません。
子育てで本当に大事なことは何かというと、やはり生まれてくれてよかった、成長してくれてありがとう、と生まれてくれたことへの感謝と、今生きていることだけで素晴らしいということを大きくなってもその点を褒めてあげることだと思っています。
定期テストの結果が良かった、試合でよい結果を出せたからすごい、と行動と結果に対して褒めるだけでなく、普段から元気に過ごせていることや、今生きているだけですごいんだよ、ということを伝えられているかどうかが本当に大切です。
お子さんもまた結果だけでなく、自分そのものが褒められていると感じるだけで喜ばれると思います。
最初はそういうところを褒めると恥ずかしがったり照れるかと思いますが、脳が褒められることに対して喜ぶので、2回目以降続けていくとさらにその喜びが増していき、話も聞いてもらいやすい状態になるかと思います。
ぜひ、生まれたことへの感謝とありがとうを伝えていただきたいなと思います。